GARMIN のサーバが機能停止して早くも3日が経ちました。こんなに復旧が遅れているにもかかわらず、意外と話題になっていないのは日本が雨季で、影響を受けている利用者が少ないからでしょうか。
We want to extend our sincerest apology for the inconvenience the outage has caused for our customers. We hope this FAQ answers some of the questions you have: https://t.co/e3lgtpZ1Ci
— Garmin (@Garmin) July 25, 2020
3日も過ぎて未だに復旧する気配もなく、コールセンターに電話もつながらない GARMIN に痺れを切らしたのか、ついには STRAVA が Garmin Connect をすっ飛ばして、端末から直接アクティビティログを抽出してアップロードするように公式アナウンスを発表しました。
Garmin outage – Strava Support
https://support.strava.com/hc/en-us/articles/360046805811-Garmin-outage
つまり、私がいつも行っているように Edge 530 などの GARMIN 端末を USB ケーブルで PC に接続して、アクティビティ・ログ(FIT ファイルや TCX ファイル)を抜き出して https://www.strava.com/upload/select からマニュアルアップロードして欲しいということです。
サイクルコンピュータの Edge やハンドヘルドデバイスの eTrex であれば、USBケーブルで PC に接続さえすれば、内部のファイルを自由に取り出せますので Garmin ディレクトリ(フォルダ)の中の Activities ディレクトリにアクセスして日付から該当の FIT ファイルを見つければ良いだけです。
ただ問題なのは Forerunner/ForeAthlete シリーズで、こちらは Bluetooth でスマートフォンと接続して使用することを前提に設計されていますので、そもそも USB ケーブルを接続することができません。
最近、購入したばかりの人はシステム停止によって時刻合わせもできないらしく、復旧までは時計としての機能すら使用できないのだとか。
Garmin 社内のサーバが機能停止していても、個々のユーザのモバイル端末にインストールされたアプリと同期できれば問題ないのでは?と思われるかもしれませんが、どうも Garmin Connect のモバイルアプリは Garmin デバイスから受信したデータをサーバに転送する役割しか持たないらしく、モバイルアプリが単独で機能していても実行できることがありません。
サーバが停止すると過去のアクティビティログや統計情報まで見れなくなるのは、ちょっとした驚きです。オフラインでも電話帳などの機能は利用できるように iOS も Android も内部にデータベースを持っており、多くのアプリでは通信状態とは無関係にデータの閲覧ぐらいはできるはずなのですが Garmin Connect はモバイルアプリ内には記録を残していないものかもしれません。
もし、そのような仕様で運用されているとしたら、Garmin Connect はかなり尖った思想を持ったアプリです。スマートフォンが盗難被害にあったときなどに個人情報を守れるとか、それぐらいしかメリットが思いつきません。
まあ、何にせよ、早く復旧してもらいたいですね。この前の話の続きではありませんが、復旧のために平然と数日を費やすような体制であれば、私にとっては市販のサイクルコンピュータを購入する動機が薄れます。
GPS 受信モジュールやスピード・ケイデンスセンサを購入してきて、自分で基盤にはんだ付けして、得られたデータを STRAVA にアップロードできる形式に変換することは別に難しくはありません。それどころかアップロードまで全て自動化することまでできます。
高額なサイクルコンピュータをわざわざ購入しているんですから、自作品より不便になる事態とか絶対に避けて頂きたいですね。