CANYON Ultimate 2023 – SRAM eTap

5年ぶりにロードバイク買いました。ディスクブレーキはグラベルバイクと MTB で飽きるほど使ってきましたが、SRAM コンポと電動変速の導入は初めての試みです。

私は SHIMANO 信者なので当然ながら電動変速は Di2 を検討したのですが、ロードバイクの12速については SRAM で良いかなと思って、前々から合理的だと思っていた eTap を選択しました。

というのも、最近の SHIMANO は物流の混乱を受けて品薄傾向であり、個人的にもっとも重要視している消耗品の安定供給という点において疑問を感じることも少なくありません。

加えて12速化にともない DURA-ACE から 105 までの上位グループセットが電動変速のみの展開に変わりました。

もっとも交換頻度の高いチェーンこそ MTB と共通という利点はありますが、12速と機械式変速の11速ロードグループセットとは互換性がありません。既存の補修部品が使えないという点では 12速 Di2 も SRAM も条件が同じだったわけです。

カセットスプロケットは SHIMANO よりも割高ですが、SRAM のシフトブレーキレバーの操作性は直感的で楽しいです。

クランク一体型のAXS Powermeterも GARMIN のサイクルコンピュータ/ランニングウォッチと簡単に無線接続できます。

フレームは何でも良かったのですが、偶然、新型 ULTIMATE CF の発売日が重なったので在庫あるうちに注文しました。

旧型 ULTIMATE CF SLX は本当に癖がなくて模範的なカーボンフレームといった乗り心地でしたが、新型 ULTIMATE は先代 AEROAD に似ています。

ダウンチューブの形状は異なりますがパイプの太さやBB周辺なんかは特によく似ています。

新型 AEROAD は旧型 AEROAD と別物になっていて、縦剛性が凄いことになっているのをタイヤのエアボリュームで相殺してる感ありますが、新型 ULTIMATE はそこまで剛性に振ってません。

むしろ 28mm タイヤも相まって乗り心地はマイルドです。でもフォークの剛性は高くて安心感があるのが良いです。

BB周辺は新型 ULTIMATE の特徴として注目されていますが、最近のエアロフレームのBB周辺のボリュームはこんなものではありません。

旧型 ULTIMATE と比較すると確かに違いますが、旧型 AEROAD と比較するとあまり変わらないなという印象を受けます。伝統的な ULTIMATE より AEROAD に近づいてる印象ですね。

ハンドルも AEROAD と共通です。

性能を最適化できる反面、ポジションと整備性は諦めるしかない仕様なので、これも良し悪しあると思うんですけど、まあ実績があるので。

一方で新しく改良された部分はシートポスト用のスクリューです。

旧型 ULTIMATE (2014) から新型 AEROAD (2020) までのモデルではシートステーの裏側にスクリュー穴がありましたが、本モデルからフレームの内側に固定位置が変わりました。

なんで、あんな一番汚れるところにスクリュー穴を設置したんだろうと前から思っていたのですが、いい加減に学習したのかもしれません。

しかし、これはこれで、部品一つでフレーム全体の寿命を決めてしまいそうで、正直なところ、あまり好きな設計ではありません。

それからジオメトに出てこない細かいところでは、ディスクブレーキの影響なのか、リア三角形が非対称な形をしています。

これがどういう影響を与えるのか、もう少し乗り込んでみないと何とも言えないですね。

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