LPIC Level 2 合格体験記

趣味で受けてる資格試験も LPIC 201, 202 (Version 4.5) に合格してレベル2になりました。

レベル1の 101, 102 (Version 5.0) と比較すると、解答に確信がもてず推測で正答を当てたりする場面もでてきたり、順当に難易度が上がっている印象です。

とは言え、試験の内容的にはレベル1よりも容易に感じる人のほうが多いのではないか、とも感じました。

なにしろ 201 の試験範囲はキャパシティプランニングやネットワーク、システム保守といった身近な内容であり、202に至ってはドメインネームサーバや電子メールの具体的なファイル設定が問われます。

なにかを間違えて大学院情報学研究科などに入学して C++ 開発環境や組込み OS として Linux に触れているのでもない限り、Linux と言えば Web サーバやラズベリーパイの OS 、または Android のカーネルを連想するほうが自然であり、また、そうした受験者にとってレベル2の試験内容は親しみやすいものです。

サーバのOSとしてしか Linux に触れたことにとって、レベル1の出題範囲のディスプレイマネージャや BIOS の設定などは内容が想像がつかないかもしれません。

その点、レベル2は Apache や RAID や Postfix などの日常的に利用しているソフトウェアや仕組みについて出題されます。

問題文を途中まで読んだだけで正答がわかることも珍しくはありません。

それでもレベル1よりも難易度が上がっているのは記述問題の割合が上がっていることと出題形式がややこしくなっているためです。

レベル1であれば4択から正答を選べば良かったところ、レベル2になると設定オプションをつけてコマンドを記述しなければならなかったり、正答の可能性が2つ以上あるなかから何れか1つを記述することを求められたりします。

ファイル名を求められているのか、パスを求められているのか、対象の有無はどうなっているのか、とにかく問題文をよく読まないと正答が分かっていても容易に失点するので注意が必要です。

また判断が難しいところもあります。

例えば well known ports の Port 22 は Port 23 (Telnet) よりは安全ですが well known 過ぎてセキュリティ的にはどうかなと思うのですが、出題者の意図としてそこまでセキュリティホールに含めているのかどうか判断が難しいと感じる問いもありました。

その上、レベル1の試験内容をすべて理解している前提で出題されるので、前回の試験から時間が空いていて内容を忘れていたりすると何をしているのか分からないと感じる可能性もあります。

対策方法は出題範囲の内容に触れたことがあれば、基本的にはレベル1と同じです。

レベル1とは異なり、どうしてこのような設定をしているのかを理解していないと正答できない問題や、試験で初めて目にするようなコマンドについて問われる可能性もあるので、問題集をやっておけば十分という訳でもありません。

私の場合は出題範囲のネットワーク構成、ストレージ管理、キャパシティプランニング、ファイル共有などに経験があり、最初から複数分野において問題集の正答率が100%に近かったので準備期間は短めに8日程度に設定しました。

そのため、正答率 73% と危うい感じで合格ラインの上に位置しています。

もっと準備期間があれば良かったのですが、テストセンターの年末営業が28日までであり、また年末の8日間でどうしても 500km を走らないといけないという時間的な制約があって、やむなくそうなりました。

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